蛇流(ジャル)

ジャル

信じる心を失った、臆病な東国の王


日出国、ジパングの王子。21歳。
父を幼い頃になくし、現在は母が国を治めている。
しかし、母からその一生のほとんどを座敷牢に軟禁されすごしてきた。
母の病を契機に外に出されたが、最も信頼する親より受けた仕打ちにより、他人に対し心を閉ざしている。

暗闇での生活の中、支えであったのは自分が王子であるということ。
故にひどく自尊心が高いが、それに見合わぬ他人への恐怖心が彼を苦しめている。

主人公に対しては「大陸の化け物」と呼び、公然とののしって憚らない。

「よるな、化け物! お、俺は知っているぞ、お前も俺をまたあの闇に戻そうとしているのだろう!」